自分が用意したクリスマスプレゼントより、恋人からもらった品が高そう。反対に、自分だけ高い物を選んだようで、少し寂しくなった。そんな金額の差に戸惑うことがあります。
すぐに差額を埋めるための買い足しをする前に、二人で予算を決めていたかを振り返りましょう。決めていなかったなら、同じ金額を想定していたとは限りません。お礼と、次から無理なく贈り合うための相談は分けてできます。
この記事は大学生カップルに向けた、プレゼント交換後の気まずさを整理するための提案です。金額をそろえることも、差を気にしないことも、一方的な正解にはしません。
まず「高そう」と「値段が分かっている」を分ける
箱の大きさ、ブランド、見た目だけでは、実際に払った金額まで分かりません。セール、購入時期、手作りなどで、品物と支払額の関係も変わります。
だからといって、相手の購入履歴やレシートを見せてもらい、正確な差額を計算する必要はありません。今困っているのが「次回も同じくらい用意しないといけないのか」という心配なら、その点を直接相談できます。
「すてきな物を選んでくれてありがとう。私は今回、自分が出せる範囲で用意したんだ。次も同じくらいの物を返さなきゃ、と思うと少し心配なので、次回の予算は先に相談したいな」
値段の詮索から始めず、気になっていることを言葉にする一案です。
予算を決めていたかで、相談の順番を変える

| 事前の状況 | 交換後に相談できること |
|---|---|
| 予算の話をしていなかった | 今回は想定が違った可能性を確認し、次からの上限を決める |
| 「○円まで」と決めていた | 相手が超えたと分かっているなら、上限をどう受け止めていたか聞く |
| 「○円くらい」と話していた | 目安なのか上限なのか、二人の解釈を確認する |
| 食事代なども含めたつもりだった | 品物だけか、一日全体の支出かを分け直す |
事前に決めた上限を相手が超えた場合も、それだけで自分の予算を上げる必要はありません。
「今回は○円までという話だったので、私はその範囲で選んだよ。贈ってくれたことはありがとう。ただ、次も上限があるほうが選びやすいので、これからはその範囲にしたい」
一方、自分が合意した上限を超えて贈ったなら、その超過分を相手にも求めないことが大切です。「自分が出したのだから、そちらも同じだけ」は、事前の約束とは別の要求になります。
もらった側は「同額をすぐ返す」以外のお礼も選べる

お礼を伝えるときは、金額への驚きより、自分が実際にうれしかったことに触れられます。使いやすそうな点、好みに合う色、選ぶために覚えていてくれたことなど、事実に合う言葉を選んでください。
「この色、普段のコートに合わせやすそう。好きな色を覚えていてくれてうれしい。ありがとう」
「うれしい」と「同じ金額は出せない」は両立します。手紙を添える、使った感想を後で伝えるといった関わり方もありますが、それらも差額を埋める義務ではありません。
買い足したい気持ちがあるなら、いったん時間を置いて、次の三つを見てみましょう。
- 生活費や通学費、これから必要なお金を削らずに買えるか。
- 自分も贈りたい品なのか、差が怖くて急いでいるだけなのか。
- 同額を求める約束が本当にあったのか、それとも自分が想像しているのか。
落ち着いて選びたいときは、その日に追加購入を決めなくても構いません。感謝と「返さなきゃ」という気持ちの違いは、感謝と心理的負債感を整理する記事でも紹介しています。
自分のほうが高くて寂しいときは、何を期待していたかを確かめる
「安い品だったから寂しい」の中にも、同じくらいの金額を想像していた、欲しい物を伝えたのに反映されなかった、交換を楽しみにしていたのに準備を忘れられた、など違う悩みがあります。
金額そのものが気になるなら、その希望を否定する必要はありません。ただ、値段だけから「愛情が少ない」と結論を出す前に、今回何を約束していたか、相手がどう選んだかを確かめる余地はあります。
「私は同じくらいの予算を想像していたから、少し戸惑っている。でも事前に話していなかったね。今回はどういう基準で選んでくれたのか聞いてもいい?」
これは説明を採点する質問ではなく、想定の違いを知りたいときの例です。自分が多く払ったことを、相手への貸しとして扱わないようにしましょう。
好みやサイズの問題が中心なら、金額の話と混ぜず、恋人からのプレゼントが好みではないときの伝え方を参考に、使いにくい点を具体的に伝えられます。
恋愛心理学では「高いほど感謝される」とは限らない
FlynnとAdamsによる2009年の研究は、贈る側と受け取る側で、贈り物の価格と感謝の関係をどう捉えるかを比較しています。三つの研究では、贈る側は高い品ほど感謝されると期待する一方、受け取る側の実際の感謝には同じような価格との関連が見られませんでした。
対象には婚約指輪、誕生日の贈り物、仮想の贈答場面が含まれ、日本の大学生のクリスマス交換にそのまま当てはめられるとは限りません。また、「安い物なら何でもよい」「金額を気にする人は間違い」という結果でもありません。
ここでは、値段だけで相手のうれしさや愛情を正確に測れるわけではない、という振り返りの材料にできます。二人にとって大切な条件は、研究の平均だけで決めず話してみましょう。
次回は「上限・含めるもの・贈り合うか」を先に決める
予算相談は、高い物を要求するためだけの会話ではありません。自分が無理なく用意できる範囲を共有するためにも使えます。
「来年は、プレゼントだけなら○円までにしない? 食事と交通費は別で考えたい。上限まで使わなくても大丈夫な形がいいな」
この金額は二人の生活に合わせて決めるものです。ネットで見た平均や、友人カップルの金額に合わせる必要はありません。収入に差がある場合も、二人が納得する範囲を確認してください。
物を交換せず、一緒に食事をする、カードだけにする、今年は交換をしない形も選べます。すでに買い始めている可能性があるなら、変更は早めに相談しましょう。
自分への買い物まで「差を埋めるため」に増やさなくて大丈夫
贈り物のほかに、デートの服やインナーを新調したくなることもあります。そうした準備も、相手の支出に釣り合うためではなく、自分が必要か、楽しめるかで選べます。
PR:自分用のインナー選びを楽しみたい人は、Whip Bunnyを選択肢の一つに。購入は任意です。サイズ・素材・価格などを販売ページで確認し、プレゼント交換とは別に、自分の予算の範囲で検討してください。
差額より先に、次も無理なく続けられる形を
クリスマスプレゼントの金額差に戸惑ったら、見た目からの推測と分かっていること、事前の合意と自分の期待を分けてみましょう。感謝を伝えながら、次回の上限や贈り方は相談できます。
相手から同額の追加購入を求められても、出せない額に合わせる必要はありません。値段をそろえることを急ぐより、自分が払える範囲を伝え、その範囲で贈り合えるかを話すことから始められます。
参考文献:Flynn, F. J., & Adams, G. S. (2009). Money can’t buy love: Asymmetric beliefs about gift price and feelings of appreciation. Journal of Experimental Social Psychology, 45(2), 404–409. DOI: 10.1016/j.jesp.2008.11.003。例文と相談の分け方は本記事の提案です。