「彼(彼女)がほめてくれるのは嬉しいけど、なんだか物足りない…」「褒められたいのに、褒められると逆に気まずいってどういうこと?」
こんな経験、ありませんか? 実は人の心理には、“承認されたい欲求(承認欲求)”と、それを素直に受け取れない複雑さが同居しています。
今回は、恋愛における“承認欲求”と褒め言葉の関係を掘り下げながら、「なぜ褒めるだけじゃダメなのか?」「どうすればお互い気持ちよく自己肯定感を高められるのか?」というポイントを解説します。恋愛上手な人ほど実践している“絶妙な距離感”を学んでみませんか?
目次
1. 承認欲求ってなに?
1-1. 誰にでもある「認められたい」気持ち
- マズローの欲求階層説でも重要視
人は「生理的欲求」「安全欲求」など基本的な欲求が満たされると、次に“所属と愛の欲求”や“承認の欲求”を求めるとされています。つまり“認めてほしい”気持ちは自然なもの。 - 承認欲求は恋愛でも強く出る
「好きな相手だからこそ褒めてほしい、認めてほしい」という気持ちは誰しも抱きやすい。逆に、一度も褒められないと不安やストレスを感じる人も。
1-2. 恋愛での承認欲求の特徴
- 相手からの評価が自信に直結しやすい
特にパートナーからの言葉は、自己肯定感に大きく影響を与えるため、“褒められれば嬉しい”し、“否定されれば落ち込む”。 - 依存傾向になりやすい?
「もっと褒めて」「私を見て」という思いが強すぎると、相手に重荷を感じさせたり、自分自身を苦しめたりするケースもあります。
2. 褒めるだけでは足りない理由
2-1. “褒め”と“理解”は別もの
- 言葉だけの“褒め”は表面的になりがち
「すごいね!」「偉いね!」と言われても、“どこがどう凄いのか”具体的な理由がなければ、本当の納得感には繋がりにくいもの。 - 理解されていると感じるかが重要
褒められたとき、「私のことをちゃんと分かってくれてるんだ」という実感が持てれば安心感が得られ、承認欲求も満たされやすい。
2-2. 過度な“褒め”は逆効果
- “褒められ慣れ”していない人には重圧に
褒められるたびに「私ってそんなにすごい人じゃないのに…」とプレッシャーを感じたり、“褒め殺し”のように感じてしまう場合も。 - “下心”を疑ってしまう
やたらと褒められると、「何か意図があるのかな?」と裏読みされ、恋愛関係を深めるどころか警戒されることもあります。
3. 承認欲求を満たすための恋愛コミュニケーション術
3-1. “具体的”かつ“共感”を盛り込む
- どこがどう良かったのかを明確に伝える
「いつも優しいね」→「今日、仕事で疲れてるのに笑顔でいてくれて、本当に優しいと思った」など、具体的に伝えると相手は“理解されてる感”を得やすい。 - 共感を交えて、“一緒に分かち合う”イメージ
ただ褒めるだけではなく、「私もそんなふうにできる人になりたい」とか「それってすごく助かるよ!」など、相手の行動があなたにもプラスを与えていることを表現する。
3-2. 相手の“やりたいこと”や“価値観”を尊重する
- 相手の本音を引き出してあげる
「何がやりたいの?」「どういうふうに感じてるの?」と質問することで、相手自身も自分の気持ちを再確認し、それを受け止められると承認欲求が満たされやすい。 - 自分の意見と違っても否定しない
承認=“その人の存在や考えを受け入れる”こと。意見が食い違う場合でも、まずは「そういう考え方もあるよね」と認める姿勢が大切。
3-3. 自分も自分を褒めてあげる
- “自己承認”の大切さ
相手からの褒め言葉や承認だけを頼りにすると、相手に依存しやすくなってしまう。自分で自分を認める習慣をつけることで、精神的に自立した恋愛がしやすくなる。 - 小さな達成でも声に出してみる
「今日は忙しかったけど、やりきった自分偉い!」など、セルフトークを習慣にすると他者からの褒めにも素直に感謝しやすくなる。
4. 距離感の取り方:依存しすぎない・冷たくなりすぎない
4-1. “承認欲求の罠”に注意
- 褒められると嬉しい → もっと褒めて → 依存…のスパイラル
「承認されないと不安」が増していくと、恋愛関係がギクシャクしがち。 - 相手の都合や気持ちも考慮する
こちらが褒められたい気持ちが強すぎると、相手は負担に感じることも。ほどよい距離感を意識して。
4-2. “お互い様”の関係を築く
- 与える側になってみる
「自分ばかり褒めてほしい」から一歩進んで、相手をしっかり認めてあげると、結果的に自分への承認も返ってきやすくなる。 - 受け取るのが苦手な人もいる
恋愛相手が“褒められ慣れていない”タイプなら、一気に褒めるより「少しずつ具体的な言葉」を重ねる方がお互いにストレスが少ない。
5. まとめ:褒め言葉だけじゃ足りない、でもそれが恋愛の面白さ
承認欲求は恋愛を盛り上げる重要な要素の一つ。誰しもが「認めてほしい」「褒められたい」と思うものですが、ただ褒めるだけでは本当の満足には届かないことも多いですよね。
- 具体性と共感を盛り込む
- 相手の**“本音・価値観”**を大切にする
- 自己承認も忘れずに、依存を防ぐ
これらを意識するだけで、単なる“褒め合い”を超えた深い信頼関係が築けるはず。言葉のやり取りの中で相手を理解し、自分も理解される—そんなステキな恋愛を目指していきましょう。
参考文献
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国立社会保障・人口問題研究所
- 「令和3年度 出生動向基本調査 報告書」(2022年)
– 現代の恋愛・結婚観の動向を把握するうえで役立つデータが満載です。
- 「令和3年度 出生動向基本調査 報告書」(2022年)
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内閣府
- 「令和4年版 少子化社会対策白書」(2022年)
– 若者の恋愛・結婚事情を取り巻く社会背景を知ることができます。
- 「令和4年版 少子化社会対策白書」(2022年)
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厚生労働省
- 「こころの健康づくり」関連資料
– 自己肯定感や承認欲求とメンタルヘルスの関連性についても参考になる情報が含まれています。
- 「こころの健康づくり」関連資料
こうした資料を参照しつつ、“承認欲求”をうまく満たし合う恋愛スタイルを探ってみてください。あなたの恋がより深く、充実したものになるよう応援しています!
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