恋人に「同じ服を着よう」と誘われても、ペアルックに気が進まないなら断って構いません。「一緒に出かけるのは楽しみだけど、服はそれぞれ好きなものを着たい」と、デートへの気持ちと服装の希望を分けて伝えられます。
恥ずかしい、好みではない、予算を使いたくない、写真で公開されるのが嫌。何に抵抗があるかで相談することは変わります。相手がお揃いを提案した理由を「独占欲」や「本気の証拠」と決めつけず、自分がどう過ごしたいかを話してみましょう。
買う前なら、まず「今は買わない」を伝える
店頭で勧められているときは、その場で代わりの案まで完成させる必要はありません。買いたくない気持ちがはっきりしているなら、会計へ進む前に止められます。
誘ってくれてありがとう。でも、同じ服を着るのは自分には合わないので、私は買わないでおくね。今日はそれぞれ気に入ったものを見たいな。
「サイズがないかも」など別の理由だけを伝えると、相手はサイズ違いや別の店を探し始めるかもしれません。問題が服を合わせること自体なら、その希望を伝えた方が、探し続けるすれ違いを避けられます。
何が苦手かによって、伝え方を変える
| 気になること | 伝え方の例 |
|---|---|
| お揃いの服そのものが苦手 | 服装は自分で選びたいので、ペアルックはしないでおきたい |
| 人前で同じ格好をするのが恥ずかしい | 外で同じ服を着ることには抵抗があるので、別の服で出かけたい |
| 相手が選んだデザインが好みではない | お揃いにする案は考えたいけど、このデザインは自分では着ないと思う |
| 特定の日なら楽しめるが、毎回は嫌 | イベントの日に着るのはいいけど、普段のデートは自由に選びたい |
| 出費を増やしたくない | 今はそのために服を買う予算は取らないでおきたい |
| 写真を公開されることが嫌 | 服を合わせることと、写真をSNSに載せることは別に相談してほしい |
表の例に合わせて、無理に条件付きの賛成にする必要はありません。「外では嫌」と言うと、自宅なら着るという約束として受け取られることもあります。どこでもしたくない場合は、「場所に関係なく、服は合わせないでおきたい」と伝えられます。
「一緒にしたいだけなのに」と寂しがられたら
相手にとって、お揃いが特別な楽しみであることは聞けます。ただ、その気持ちを理解したら必ず着なければならない、ということではありません。
二人で同じものを楽しみたいんだね。その気持ちは分かったよ。ただ、私は服を同じにすることには抵抗がある。別々の服で出かけながら、二人で楽しめることを考えたい。
「そんなの恥ずかしい」「子どもっぽい」と好みを評価するより、自分はしたくないと伝える方が、相手の楽しみまで否定せずに済みます。一方で、相手が残念だと感じることを完全になくす言い方は約束できません。寂しさが残っても、自分の希望を伝えること自体を間違いにしなくて大丈夫です。
「着ないなら好きではないんだ」と迫られたときは、「服をそろえるかどうかで、気持ちを証明する形にはしたくない」と話せます。着用を愛情の条件にするのではなく、互いの選び方を相談できるかが大切です。
別の形なら楽しめる場合だけ、案を出す
自分も何かをそろえたいなら、色だけ合わせる、同じ店で別々の服を選ぶ、写真を撮るときだけ小物を使うなどの案があります。ただし、断った埋め合わせとして別の物を買う必要はありません。
たとえば、服は自由に選びつつ、その日に食べるものや行く場所を二人で決めるだけでも、一緒の時間は作れます。「お揃いを断ったから、その代わり何かしなければ」と考えるより、自分も楽しめる案かどうかを確かめてください。
小物を提案するときは、普段も使う約束にしない
同じ服は着たくないけど、そのイベントで同じ小物を使うのなら私は楽しめそう。普段から毎回つける約束にはせず、その日だけにしたい。
小さな物なら負担がないとは限りません。指輪など、相手が特別な意味を感じる物もあります。選ぶ前に、使う場面や予算、毎日身につけることまで期待しているかを話しましょう。
すでにペアの服を買ってもらった場合
選んでくれたことへのお礼と、実際に着るかどうかは分けて伝えられます。受け取った時に「毎回着る」と言っていないなら、その約束があるものとして話を進めないよう確認しましょう。
私の分も選んでくれてありがとう。ただ、同じ服で出かけるのは苦手なので、ペアルックとして着るつもりはないんだ。次から私の分を買う前には、一度聞いてほしい。
交換や返品を考える場合は、まず購入した人と店の条件を確認します。必ず交換できるとは考えず、「使えないものを今後も増やさないため、買う前に相談する」という次の約束を話せます。
以前は自分も乗り気で、着る約束をしていたなら、「楽しみにしてくれていたのに、今は気持ちが変わった」と変更を伝えます。お礼を言うために、望まない服をずっと着続ける必要はありません。
着る日を限定したいなら、三つだけ決める
「たまにならいい」と感じる人は、その曖昧な言葉だけで終わらせず、次の一回について確認しましょう。
- いつ着るか:イベント当日だけか、会場までの移動も含むか。
- 何を合わせるか:服全体か、小物一つか。買う場合の予算はどうするか。
- 写真をどうするか:撮ること、保存すること、他人に見せることをそれぞれ確認する。
その日に一度着たからといって、次も同じ希望だとは限りません。服を着ることに同意しても、撮影やSNS公開への同意までまとめて扱わないようにしましょう。
服装を選ぶ自由を、お互いに残す
自分がお揃いを断る一方で、相手がその服を一人で着ることまで禁止する必要はありません。相手は好きな物を着て、自分は別の服を選ぶ。その違いがあっても、一緒に出かける相談はできます。
断った後も何度も服を指定される、着ないと罰を求められる、拒んだことを人前で責められる場合は、好みの違いだけで済ませず、自分の意思を尊重して話せる関係かを考えてください。
恋人とペアルックをしたくないときは、まず「服はそれぞれ好きなものを選びたい」と伝えてみましょう。代わりの案は、自分も望むときだけ出せば大丈夫です。二人で楽しむことと、自分で着る物を決めることは両立できます。