カフェで向かい合った相手が、スマホの画面を下にして置いた。「会話に集中してくれるのかな」とうれしくなる一方、「通知を見られたくない?」と気になることもあるでしょう。
スマホを伏せて置いたことだけで、好意や隠し事は判断できません。置き方の意味を探し続けるより、一緒にいる時間をどう過ごしたいか、必要なら言葉で相談できます。
画面の向きから、相手の本心は分からない
目に入ったのは「画面を下にして置いた」という動作です。「自分を大切にしている」「何か隠している」は、そこから思い浮かべた解釈になります。通知が気になるからか、普段の置き方なのかなど、本人が説明しなければ理由は分かりません。
一度伏せただけで恋愛感情や誠実さを判定する必要はありません。画面を上にして置く人が、必ずオープンで信用できるという意味にもなりません。
食事中のスマホを調べた研究は、表裏の比較ではない
Dwyerらの研究では、友人や家族と食事をする300人以上の参加者が、スマホをテーブル上で使える条件か、音を消して容器にしまう条件へ、グループ単位で無作為に割り当てられました。スマホが使える条件では、気が散る感覚が高まり、食事の楽しさが低下する結果が報告されています。
この実験は、画面を上にした場合と伏せた場合を比較していません。通知や利用できる状態なども異なる条件なので、「伏せるだけで親密になる」「伏せる人は好意がある」とは結論できません。また、友人や家族との食事の結果から、二人のデートの行方を予測することもできません。
参考にできるのは、スマホの使い方が一緒に過ごす体験に関わり得るという点です。表裏をルールにするより、会話中にどう使うと互いが過ごしやすいかを相談してみましょう。
伏せてくれてうれしかったとき
相手の動作の意味を断定せず、自分が感じたことを伝えられます。
「今日はゆっくり話せてうれしい。私も今はいったんスマホをしまうね」
「私のために伏せたんでしょ?」と返事を求めなくても、その時間を楽しめます。こちらがしまったことを理由に、相手にも同じ行動を強制する必要はありません。
通知を隠された気がして不安になったとき
画面の向きだけでは、何が表示されているかも、なぜ伏せたかも分かりません。確かめたくなっても、勝手にスマホを裏返したり、通知を開いたりするのは避けましょう。恋人でも、他の人との会話や個人情報をすべて共有する必要はありません。
置き方そのものより、既に困っている具体的なことがあるなら、その内容を話せます。
「さっきから会話が何度か止まって、少し寂しかった。食事の間は話す時間を取れそう?」
これは実際に会話が止まった場面での例です。伏せただけなのに、スマホ使用の問題があると決めつける必要はありません。自分の不安と、相手がしたことを分けて整理しましょう。
デート中に使い方を相談する例
短い時間、会話に集中したい
「料理が来てから食べ終わるまでは、お互いスマホをしまって話さない?」
ずっと禁止するより、相談したい時間や目的を具体的にできます。相手に事情がある場合は、無理のない範囲を探しましょう。
急ぎの連絡を待っている
「今日は家族から連絡が来るかもしれない。来たら少し確認してもいい?」
自分が使う側なら、先にひと言添える方法があります。仕事や家族の詳しい内容まで説明しなくても、必要な時間を相談できます。
地図や写真を一緒に見たい
「次のお店の地図を見てもいい?一緒に場所を確認しよう」
スマホは一緒に使う道具にもなります。使い終わったら話へ戻るなど、二人が納得できる区切りを作れます。研究の結果を理由に、すべての利用を悪いものと扱う必要はありません。
「画面を見せて」が安心の条件になっていたら
置き方を変えてもらっても、次は通知、履歴、パスワードと確認したい範囲が広がることがあります。確認のたびに不安の答えを探すより、何について話し合えていないのかを整理する方法があります。
「約束した時間に連絡がなかった」「予定の説明が食い違った」など、実際の出来事があるなら、そのことを話題にできます。画面を見せてもらうことを、愛情や誠実さの試験にしないことが大切です。
しぐさ全般の考え方はしぐさと心理の関係、会話中の表情に迷う場合は眉をひそめる心理も参考にしてください。
まとめ|スマホの表裏より、一緒に過ごす希望を話そう
スマホを伏せる動作だけで、好意、隠し事、誠実さは判断できません。食事中のスマホ研究も、画面の向きから本心を見抜く根拠にはなりません。
話す時間を取りたい、急ぎの連絡を確認したいなど、具体的な希望を相談できます。画面を監視するより、互いの事情とプライバシーを尊重できる使い方を選びましょう。
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占いは相手の本心や将来を確定したり、心理学的に脈ありを判定したりするものではありません。料金・通話料・利用条件を申込先で確認し、時間と予算を決めて利用を検討してください。
参考資料
Dwyer, R. J., Kushlev, K., & Dunn, E. W. Smartphone use undermines enjoyment of face-to-face social interactions. Journal of Experimental Social Psychology, 78, 233–239 (2018). 食事中の利用条件を変えた実験などを含む研究。画面の表裏や隠し事を検証したものではありません。