食事会で、誰かが好きな映画の話を始めた瞬間。少し離れた席のあの人と目が合って、二人ともつい笑ってしまう。「この前、一緒に観たやつだね」って、声にしなくても伝わった気がする。
そんな一瞬って、ちょっとうれしいよね。みんなと同じ場所にいるのに、自分たちだけが思い出した場面がある。帰り道まで、その目配せが心に残ることもあると思う。
目配せの面白いところは、目の動きだけでなく、その前に二人が何を経験していたかにも意味があること。今回は「脈ありの目つき」を探すより、二人の間で育つ小さな合図を見ていこう。
同じ目の動きでも、「二人の辞書」があると意味が変わる
たとえば、前のデートで二人とも気に入った曲が、お店で流れたとき。顔を見合わせるだけで「あの曲だ」と通じることがあるよね。
初めて会った人が同じようにこちらを見ても、同じ意味にはならない。合図には、目の向きや表情だけでなく、共有した出来事や、その場の話題も関わってくるからなんだ。
目配せには「見てみて」「そろそろ行く?」「大丈夫?」など、いろいろな使い方がある。これは日常の例で、特定の目の動きに決まった本心が対応する一覧ではないよ。
同じ出来事を思い出していたと分かったときのうれしさは、目が合ったことに「一緒に過ごした時間」が重なるから、と捉えてみるのもすてきだと思う。
カップル独自の言葉やしぐさを調べた研究がある
Bellたちの1987年の研究では、交際中の異性愛カップル100組に、その関係に独自の意味を持つ言葉やフレーズ、非言語の合図を尋ねているよ。報告された647の表現を、形や使う場面、役割で分類しているんだ。
愛情を表す種類など、一部の表現の数は、愛情・関係を続ける意志・近さの指標と関連していた。ただ、どの種類でも同じ結果だったわけではない。公開されている研究要旨はこちら。
これは目配せだけの研究でも、合図を増やせば恋愛がうまくいくと示した実験でもないよ。1987年の特定のカップルを対象にした調査なので、今のすべての関係に当てはまるとは言えない。そのうえで、親しい関係を「二人ならではの表現」という視点で見るのは、なかなか面白いよね。
目が合ったうれしさは、あとから言葉にしてもいい
気になる人から目配せされたら、「特別だったのかな」と思うかもしれない。そんなとき、わざと目を合わせ直して反応を試さなくても大丈夫。
あとで自然に話せるタイミングがあれば、きっかけになった話題に触れてみよう。
「さっきの話、あの映画を思い出した? 私もそうだったから、目が合って笑っちゃった」
もし別の意味だったら、「違う違う、隣のメニューが気になってた」と笑って教えてくれるかもしれない。それも、二人の間に一つ話題が増えたということ。
同じことを考えていたと分かったら、「なんか通じた感じがして、うれしかったな」と伝えてもいいね。合図の解読に成功するより、一緒に面白がれることを大事にしてみよう。
「帰りたいのかな?」と迷う合図は、短く確認しよう
うれしい目配せもあれば、少し困る目配せもある。集まりの最中に何度もこちらを見られて、「もう帰りたいってこと?」「何か言ってほしいのかな」と迷うこともあるよね。
察せなかったら気が利かない、なんて思わなくていい。大事な予定や体調のことほど、一言で確かめられるほうが安心だと思う。
「今の、そろそろ出ようってこと?」
「何かあった? あとで話す?」
人前で言いにくいことなら、少し離れた場所で尋ねる方法もあるよ。目配せが通じることと、言葉で確認できることは、両方あっていいんだ。
ここで紹介する会話例は、研究で効果を確かめた決まり文句ではなく、意味の取り違えを減らすための提案。二人の普段の言い方に変えて使ってみてね。
二人だけの合図は、笑いの仲間外れを作らずに
通じ合う感じが楽しくて、何度も目を合わせて笑いたくなる日もあるかもしれない。でも、周りの人からは「自分のことで笑っているのかな」と見える場面もある。
話しても差し支えない思い出なら、「この曲、前に二人とも店名を聞き間違えたお店で流れてたんだ」と、ほかの人にも話を開いてみてもいいね。共有した思い出を、その場の楽しい話題にできるかもしれない。
逆に、人に知られたくないことまで説明する必要はない。「ちょっと前のことを思い出しちゃって」とだけ伝えて、話を戻してもいい。二人の楽しさと、その場の人への気遣いを、無理のない形で両立できたらすてきだね。
合図がない日も、思い出はなくならない
前はよく目が合ったのに、今日はあまりこちらを見ない。そんな変化に寂しくなることもあるよね。ただ、その日は話す相手が多かったり、自分たちの好きな話題が出なかったりしたのかもしれない。
目配せの回数を数え始めると、せっかくの楽しい時間も確認作業になってしまうことがある。「今日は一緒にあの話をしたかったな」と思ったら、帰り道に自分から話してもいいんだ。
「さっき、あの曲が流れてたね。この前のこと、思い出したよ」
同じ瞬間に気づけなくても、あとから思い出を分け合える。そんなやり取りも、二人らしい会話の一つだと思う。
気になるしぐさを、誰かに話したいときに【広告】
あの目配せは何だったのかな、と気持ちが行ったり来たりする日もあるよね。思いを言葉にする場がほしいときは、有料の電話占いサービスを、話をする選択肢として検討する方法もあるよ。
占いで相手の本心や未来が確定するわけではなく、心理学的な好意の判定でもないよ。料金・通話料・利用条件を申込先で確認して、時間と予算を決めたうえで選んでね。
合図の意味は、二人で足していける
二人だけに通じる表情があると、ちょっと秘密の辞書を持っているようで楽しい。でも、全部分かり合えていなければ親しくない、ということではないんだ。
「今の、何だったの?」と聞いて、一緒に笑う。あとで「あれを思い出してた」と教え合う。その一つひとつが、次の目配せにつながる思い出になるかもしれないね。
最初から合図を作ろうと頑張るより、一緒に過ごした時間を面白がってみよう。気づいたら通じることが増えていた、くらいの楽しみ方もいいと思うよ。
参考文献
Bell, R. A., Buerkel-Rothfuss, N. L., & Gore, K. E. (1987). “Did You Bring the Yarmulke for the Cabbage Patch Kid?” The Idiomatic Communication of Young Lovers. Human Communication Research, 14(1), 47–67. DOI: 10.1111/j.1468-2958.1987.tb00121.x.