恋人に「昔の写真見せて」と言われても、当時の自分や思い出を今は見せたくないことがあります。恋人だから、すべての写真を見せる義務があるわけではありません。見せたいものと、まだ見せたくないものを分けて伝えられます。
「昔の写真はちょっと照れるから、今日は見せないでおきたい。話せる思い出ならあるよ」
親密さは、開示する量だけで決まらない
自己開示の研究は、個人的な話をすることと、受け止める相手の反応を併せて検討しています。見せる枚数を増やせば親密になれるという話ではありません。話したくない気持ちも尊重されるかが、自分にとっての安心を考える材料になります。
選んで見せるなら、その範囲で
「旅行の写真なら見せられる」「アルバム全体ではなく、この一枚だけ」と選べます。スマートフォンを渡して自由にさかのぼってもらう必要はありません。他の人が写っている場合は、その人の情報も含まれるので、保存や転送を自由にしてよいとは考えないでください。
「隠し事があるの?」と言われたら
「信頼していないからではなく、今は自分の中に置いておきたい。話せるときは私から話すね」と説明できます。理由の細部まで明かさないと認めてもらえない、という形にしなくてよいのです。実際に相手と共有すべき現在の約束事があるなら、それは写真を見せるかとは別に話し合いましょう。
相手が見せないときも同じように
「私は見せたのに」と交換条件にせず、それぞれが選べるようにします。気になった気持ちは言えても、相手の端末や家族のアルバムを勝手に見る理由にはなりません。
参考:自己開示と親密さに関するLaurenceauらの研究。断り方は本記事の提案です。
今話せることを、今話せる量だけ共有するところから関係を育てられます。